【解説】ベトナム 介護・医療業界に需要あり⁉

【解説】ベトナム 介護・医療業界に需要あり⁉

はじめに

2020年のベトナムの人口は9762万人であり、世界では14位である。1988年の「二人っ子政策」による人口抑制から、人口が安定してきた。2017年には高齢化社会(高齢者人口率7%)であり、2034年には高齢社会(高齢者人口率14%)になるといわれている。今回は人口増加に伴う、高齢化や介護の需要などについて簡単に解説する。
高齢社会を前に懸念される問題は「高齢者をケアする環境の未整備」である。ベトナムの社会補保障システムは先進国と比べると未発達であり、このままでは2030年の年金の確立が不可能となる。これには年金の給付額と給与額の差にある。

介護ニーズ

ベトナムでは高齢者を自宅でお世話したり、家政婦がお世話したりする場合が多い。このまま高齢化が進むと、入居型の介護に需要がみられる。世界でも高齢化が進んでいる日本では介護に高い技術を持っているので、ベトナムの介護市場は優良だといえる。

医療市場にも

介護市場に需要があることは述べてきた。これに伴い、健康志向になりつつある。日本や韓国の医薬品や健康食品がECサイトなどで販売されていることも珍しくはない。また、医療サービスにも注目である。ベトナムの医療には「レファラルシステム」が導入されている。医療機関同士が患者を紹介しあうシステムであり、これによって低価格での受信が可能となる。
さらには医師の数も懸念されている。医療従事者の人材不足をどうにかするためにいくつかの制度があったものの、現状は変わっていない。ちなみに外国人がベトナムで医師になるにはベトナム語の試験を受けるか医療通訳の常駐が必要である。

医療機器

ベトナムの医療機器は外資系が目立ってきている。国内企業がアメリカの企業と提携し、アメリカやアイルランドに輸出する事業なども始まった。また、日本からベトナムに医療機器を送る場合は新品のみで、中古は全面的に禁止されている。

まとめ

人口増加に伴う高齢化によって介護や医療などの業界がますます発展していくことだろう。それだけでなく政府による社会保険の整備も必須となっていく。今後の変化に注目である。

最後に

今回はベトナムの介護・医療について解説した。
詳しくはこちらの記事を参考にしていただきたい。