ベトナムにおける共産党・社会主義とは
はじめに
ベトナムは親日家ともいわれており、日本とも似ている点がある。その一方で日本が資本主義に対してベトナムは社会主義である。名前だけは知っているものの、実際に社会主義が何なのかわからない人も少なくないだろう。
民主主義
原則は国民が主権を持ち、政治の決定に関与することである。これを元に国ごとに違いがあるものの、民主集中制はある。
資本主義
個人で資本を持って自由に生産活動をすることができる。自由な競争が起き、多くの富を得る人が現れるが低収入や失業する人もいて格差が生まれる。
社会主義
会社や工場の生産手段を国や政府が管理する。自由な競争はなく、国の計画によって行われる。国がそれぞれの働きによって再分配する。
共産主義
社会主義をさらに進化させ、平等な社会の実現を目指す。社会主義とは異なり、国や政府という管理者がいなく、個人の財産の保有も認められない。
現在のベトナムは
共産党が主導する社会主義国家なのに、なぜ貧富の格差が存在するのかと疑問に思う人もいる。「みんなが平等に公正な社会を実現するの」というのはあくまで思想や首長である。現実は異なり、個人間の平等よりも経済発展に重きを置いているため、豊かになる人はどんどん豊かになる。
集団指導制
ベトナム共産党の員数は510万人と人口の約5%弱である。ベトナム共産党はマルクスレーニン主義とホーチミン主義を堅持し時には理論や指針を発展させ、国や政治の決定を行ってきた。ベトナムの国家方針や政策は、実質政治局にて決定されている。そのため、政治局のトップが国のトップとなる。
政治4役
ベトナム共産党は個人に権力が集中することはなく、政治4役という党書記長、国家主席、首相、国会議長に分かれている。これらにより、様々な権力のバランスを保っている。
まとめ
社会主義と聞くと国が国民を強制的に統制しているように考える人もいるだろう。しかし、ベトナムに行ったからと言って社会主義を感じることは役所の手続き以外ではないだろう。
最後に
詳しくは以下の記事を参考にしていただきたい。
ベトナム駐在員必見:共産党・社会主義を知る者がビジネスを制する | VietBiz(ベトビズ)