ベトナム 温室効果ガスを“0”へ!?
はじめに
カーボンプライシングとは二酸化炭素に価格をつけることで排出量を減らそうとする地球温暖化対策の一つである。ベトナムのカーボンプライシングが期待されるわけは以下の2つである。
・温室効果ガスの排出を0(カーボンニュートラル)の公示
・2025年までの「排出権取引市場」開始
ベトナムでは近年、経済発展によって急成長しており、都市化や工業化に伴う環境問題とは切っても切り離せない。今回はベトナムのカーボンプライシングについて解説する。
カーボンプライシング概要
最もカーボンプライシングが進んでいるのは欧州地域であり、日本でも導入が行われようとされている。日本国内のカーボンプライシングについての具体的な方法は以下の4種類に分けられる。
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炭素税
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クレジット取引
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炭素国境取引措置
炭素税
政府が二酸化炭素排出量に対して課税することである。2012年に「地球温暖化対策のための税」として導入された。炭素税は政府が価格を設定することから、価格は安定するものの、実際の削減量を予測することは難しい。ただ、税の導入にかかるコストは低いため、実現は容易である。
排出権取引
政府が二酸化炭素排出量上限を設定しそれを企業ごとに分ける。そこから企業ごとに排出量上限と実際排出量との余剰を排出枠として販売できるシステムである。排出量を予想しやすい反面、導入コストは高くなる。
クレジット取引
二酸化炭素の削減価値を証書にして行うものである。JCM(二か国間クレジット制度)では日本とベトナムで二酸化炭素削減のプロジェクトを行い、その削減分を二か国間で分け合っている。
炭素国境調整措置
CO2の価格が引く国で作られた製品を輸入するときに、両国間のCO2の差分の価格を事業者がもつというシステムである。この制度によって価格の低い国を拠点にするケースを減らす効果期待される。
カーボンニュートラル実現にむけて
ベトナム政府はCO2削減のため、石炭火力発電を減らし再生可能エネルギーを増やす見込みである。この再生可能エネルギーには風力発電や太陽光発電が大当されると思われる。
最後に
今回はカーボンプライシングについて解説した。
詳しくはこちらの記事を参考にしていただ
きたい。