アパレル業界の中心にいる新興国ベトナム

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アパレル業界の中心にいる新興国ベトナム

はじめに

かつてはアパレル製品の生産のコアを担っていた中国だが、人件費高騰や政治的不安定さから各国で「チャイナプラスワン」という考えが広まった。その結果、新たな製造拠点としてベトナムに移行している企業が近年増加している。

ベトナムに替わった訳

ベトナムに拠点を置く最大のメリットは人件費の安さにある。JETROの調査によると中国が441米ドルであるのに対し、ベトナムは216米ドルという半分ほどの相場である。また、ベトナムは製造拠点だけにとどまらず、消費市場としても注目されている。人口増加や経済発展、EC市場の拡大などが関わっていると考えられる。

海外ブランドの参入

ベトナムのアパレル業界にはZARAH&Mといった有名ブランドが続々と参入している。ベトナム人は外国ブランドを好む風潮が強く、自国ブランドよりも価格が2~3倍であっても、海外ブランドの洋服などを買う傾向がある。

苦しむベトナムブランド

海外ブランドを好む傾向は自国のアパレル企業を苦境に追いやっていることになる。ベトナムのアパレル企業は家族経営が多く、流行を作っていく海外ブランドとは競争力が著しく低くなっている。自国ブランド存続のために「国産の製品を使おう」という考えも促されてはいる。しかし、必要なことは「流行を追うこと」ではなく「常に新しいデザインを生むこと」とも言われている。

ベトナムアパレル市場の問題点

外国ブランドが参入するにあたり、中国やタイから安価な模造品が流れるという「偽物問題」が起こっている。デザインは瓜二つだが、値段が3分の1であり、オンラインショップでは見極めが困難となっている。

参入にあたり

ベトナムのアパレル市場はまだまだ、未開拓の場所が多い。ベトナム人の嗜好や消費行動、トレンドなどを常に把握していないと、衰退していく企業もある。しっかりとした市場調査が必要になってくると思われる。

最後に

今回はベトナムのアパレル市場について述べた。

詳しくは以下の記事を参考にしていただきたい。

ベトナムアパレル市場の大転換│製造拠点から世界トップの消費市場へ | VietBiz(ベトビズ)

 

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