ベトナム日用品市場:簡単解説

ベトナム日用品市場:簡単解説

はじめに

ベトナムの人口は年々増えており、1億人を突破する日も近くなっている。さらに経済発展により富裕層や中間層の割合が増えている。そのため必然と日用品の市場が拡大している。今回はベトナムの日用品市場について解説する。

市場規模

市場調査会社のKantar社によると、ベトナムの日用品は2020年に31億ドルに達した。新型コロナの影響で消費が緊縮した中でも日用品の需要は29%も増加した。ベトナムの日用品市場は潤沢な資金やブランディングマーケティングのノウハウを持った多国籍企業によって支配されている。ベトナム消費者の行動心理を理解していることから、ベトナムの経済や政治、環境の変化にもすぐに対応できる。

有望な商品

歯磨き粉

最もベトナム歯磨き粉市場でシェアを持つのが「Unilever」の60%である。1995はシェアが高かった「P/S社」が「Unilever」に買収された。このM&A取引額は500万USD(1995年当時)であり、当時のベトナムで最大のM&A取引の一つでもあった。

粉末洗剤

歯磨き粉市場と同様に「Unilever」のシェアが高い。ほかにも外国企業が占めている。この要因としては圧倒的な資金面だといわれている。宣伝費や顧客調査への投資が現地企業には難しく、消費者からの認知も低くなる。

おむつ

ベトナムで生産されているティッシュペーパーとおむつの45%は外資系企業が占めている。おむつの生産は難しくないが、市場を支配するには投資の増加や販売力が重要となる。特に原材料は輸入が不可欠である。

消費者の特徴

低価格が重要とは限らない

他社の製品といかに差別化を行っているかが大事である。その用途を求める消費者にニーズを作り、リピート性を生むことができる。ほかにも「おまけ」や「増量」などもある。単に安くするだけがすべてではない。

まとめ

ベトナム日用品市場は外国籍企業が多くいることから、今後も激しい競争が繰り広げられると考えている。参入の際にはメリットとともに、いくつも注意点があるので留意しておく必要がある。

最後に

今夏はベトナムの日用品について解説した。
詳しくはこちらの記事を参考にしていただきたい。

ベトナムの生活日用品市場:最新動向と2030年の将来予測 | VietBiz(ベトビズ)

 

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