ベトナムPDP8再び見直しへ

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はじめに

ベトナム政府は第8次国家電力マスタープラン(PDP8)原案を見直すこととなった。ベトナムのファム・ミン・チン首相は国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳会合で、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質0を目標にすると表明した。今回は表明内容をもとにPDP8の動向や脱炭素の動きを整理していく。

 

石炭火力発電の割合を減らす

2021年9月に公表したPDP8草案では新たな石炭火力発電の開発計画を減らし、国内の石炭火力による電源構成を減らしていく方針を示している。そのため太陽光や風力といった再生可能エネルギーの拡大が重要となってくる。

PDP8草案見直しへ

同年11月の国家電力に関する会議では政府の指導者たちがPDP8を改訂し、すぐに実行に移行することを要求した。現地メディアによると北部・中部・南部における電力の需給を保つ必要があると主張された。また、地域差における送電線の不足が問題となっている。現在は設備投資が必要となってくる。

石炭火力開発をゼロに

ベトナム商工省はPDP8では「電力プロジェクト」「優先プロジェクト」の基準をより明確にする見通しである。国内の電力系の動力源の水準を定め、電力比率が100%に達しない場合は電力供給を確保するための管理計画も視野に入れている。さらに、石炭火力発電における新たな開発は認めないという方針が出された。

脱炭素、カーボンニュートラルの前進

ベトナム政府は2050年のカーボンニュートラルを目標に今後は再生可能エネルギーの開発を進めていくことが示された。ベトナムでは電力不足が続き、石炭火力発電に重きを置く傾向がある。これからはCO2を回収し、再利用するというカーボンニュートラルが注目である。

最後に

本稿ではPDP8の見直しとともに石炭火力発電からの脱却について述べてきた。ベトナム再生可能エネルギーの開発は日々進んでいっている。今後に注目である。

詳しくはこちらの記事を参考にしていただきたい

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