ベトナムの排水問題を解説!

ベトナムの排水問題を解説!

はじめに

ベトナムには濁った色の河が多い。これは水環境が悪いことを簡易的に教えてくれる。今回はベトナムの排水問題について簡単に解説する。

現在の水問題

ベトナムでは人口増加や経済発展に伴い工業化が進められてきた。その裏では生活排水や産業排水が増加している。さらに排水を処理するインフラが整っていない。そのため水環境に多大なる汚染をもたらしている。政府の定めた基準があるものの、それを満たさないままに排水を河に放流するケースが多い。また、無許可の占有や埋め立てなども多発しており、排水を妨げていることも水環境の汚染につながっている。

法規定と罰則

上記でも述べたが、政府は排水基準も定めており、環境保護に関して厳格に進めてきた。しかし、法の制定が先走りし、実際の効果とは遠かった過去がある。それを踏まえて、近年では基準を違反した企業に与える罰則を強化した。取り締まりや罰則が強化されれば企業の排水管理も強化されると考えられる。

汚泥増加

ベトナム政府は公的資金で下水道の整備を進めている。ベトナムでは20の都市に下水処理場が40か所存在する。ただ、これに伴い、下水処理から汚泥の増加がみられる。ベトナムでは大体の世帯が浄化槽だが、ほとんどの下水は未処理で川に流される。これにより浄化槽、排水システム、下水インフラの3つからの汚泥が増加している。脱水処理をして埋め立て処理をするのが現状である。ホーチミンでは1日に数百トンもの汚泥が発生しているが、2050年には1日に2000トンも汚泥が増えるといわれている。

まとめ

政府の排水処理強化により、これからの水環境の市場規模は成長すると思われる。なかでも産業向けの排水処理と汚泥処理は特に伸びると考えている

さいごに

今回はベトナムの排水処理について解説した。
詳しくはこちらの記事を参考にしていただきたい。

ベトナム環境産業の成長性:産業排水の増加と汚泥処理ニーズの高まり | VietBiz(ベトビズ)*1

 

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*1:ここに脚注を書きます